セラミックスとは? セラミックの基礎
「セラミックス」の定義、その語源などについて解説
セラミックス Ceramics とは何か?
セラミックスのイメージ
「セラミックス」というと、どんなイメージを思い浮かべますか? このWEBの筆者がまだ入社間もない頃、セラミックスについて問われた時、真っ先に頭に浮かんだのは、アニメ映画「風の谷のナウシカ」に出てくるセラミックスの剣でした。ものすごく硬い!というイメージでしょうか。 また、「焼き物」、「セラミックスの包丁」、「硬いけど割れるんじゃないか?」、なんて言葉が頭を過ったような気がします。 では、もっと仕事的に、産業的に、学問的には「セラミックス」をどう説明すればよいのでしょうか?
書籍にある説明
「セラミックスは粘土を焼いたもの」
「・・・粘土を成形し、窯の中で焼き上げる。このようにしてつくった・・・窯業製品のことをセラミックス(Ceramics)と呼んでいます。」
「セラミックスは焼き物ばかりでなく、ガラスやセメントのような「炉の中でつくる製品すべて」をそう呼びます。」
※「わかりやすいセラミックスのはなし」日本実業出版社
「セラミックス(Ceramics)とは、人為的な処理によって製造された非金属・無機・固体・材料を一般的に表す言葉であり、ギリシャ語のKeramosに由来した英語である。陶磁器、ガラス、セメント、耐火物などは古くからのセラミックスであり、最近の精密で高度化した電子材料、機械材料などは、ニューセラミックス、あるいはファインセラミックスと呼ばれている。」
※「これだけは知っておきたいセラミックスのすべて」日刊工業新聞社
JIS R1600「ファインセラミックス」
Fine Ceramics (Advanced Ceramics)
「目的の機能を十分に発現させるため、化学組成、微細組成、形状及び製造工程を精密に制御して製造したもの。主として非金属の無機物から成るセラミックス」
こうしてみてみると、セラミックスとは「焼き物」(非金属・無機物の焼き物)であることには間違いないのですが、そのレベルは、お茶碗など焼き物に始まり、現在最先端機器に使用されるようなファインセラミックスまで幅広いということがわかります。
【参考】
「わかりやすいセラミックスのはなし」(日本実業出版社)
「これだけは知っておきたいセラミックスのすべて」(日刊工業新聞社)
JIS R1600 ファインセラミックス関連用語