セラミックス用語集 あ行
セラミックスの種類や物性、セラミックス加工などに関する用語を簡単に解説します。
圧電性(圧電セラミックス)
圧電性 Piezoelectricity
物質に圧力を加えて変形させた時に電圧を生じ、逆に物質に電圧を与えた時に変形する性質の事を「圧電性」という。前者は正圧電効果、後者は逆圧電効果とも呼ばれている。
圧電効果: Piezoelectric effect
圧電体
圧電性をもつ物質の事を「圧電体」といい、代表的なもの(圧電セラミックス)にPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)が挙げられる。 潜水艦のソナー振動子や医療用の超音波診断子などに使用されており、電圧をかけて超音波を発生させ、反射波を拾って対物距離や形状を観ることに役立っている。
「JISハンドブック35 ファインセラミックス」より抜粋
圧電セラミックス (Piezoelectric Ceramics)
印加電圧の作用によって、結晶がひずむ性質をもつセラミックス。 機械的エネルギーと電気的エネルギーとの相互変換に利用される。
代表的な圧電体には、ぺロブスカイト型構造のチタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZr1-xTixO3; PZT)、水晶などがあり、超音波振動子、アクチュエータなどへの応用がある。