フェライト(磁性セラミックス)
フェライトセラミックスの特徴・物性・用途などについて
強い磁性を示すセラミックス
- 名称フェライト
- 英名Ferrite
- 化学式M2+O・Fe2O3 (※Mの部分に様々な元素が入る。)
- 備考酸化鉄を主成分とするセラミックスの総称。
フェライトセラミックスの特徴
フェライトとは、酸化鉄を主成分とし、 磁性を示すセラミックスの総称であり、その結晶構造および結合する元素によって性質が変化し、用途も異なる。 一般的なフェライトの性質として・・・
強力な磁性を示す
磁石の中でも比較的強い磁性をもつ。 一度強い磁界に近づけると永久磁石になる「ハードフェライト」と、磁界に近づけたときだけ磁性体となり離すと非磁性体となる「ソフトフェライト」の二種類に分類される。
また、分子構造によって三分類される(下記参照)。
電気を通しにくい
金属の磁石より、セラミック磁石であるため電気を通しにくい。
耐薬品性に優れた磁石
セラミックであるため、耐腐食性、耐薬品性に優れている。 (酸化物なので、錆び難い、薬品に侵されにくい。)
その他
複雑な形状を作りやすい。 割れやすい。
フェライトセラミックスは、1935年ごろ、東京工業大学の加藤与五郎博士と武井武教授が発明した。
※ フェライトは、その分子構造によって 「スピルネルフェライト」、「六方晶フェライト」、「ガーネットフェライト」に分類される。
スピルネルフェライト M・Fe2O4
(Mは、Mn、Co、Ni、Cu、Zn など)、そのほとんどがソフトフェライト。
亜鉛フェライトは、反強磁性を示すが、他のスピルネルフェライトに亜鉛を添加すると磁性が強化する性質があり、マンガン亜鉛フェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライトなどが代表的なものである。
六方晶フェライト M・Fe12O19
(Mは、Ba、Sr、Pbなど)、ハードフェライトである。
バリウムフェライト、ストロンチウムフェライトが、磁石として用いられている。
ガーネットフェライト R・Fe5O12
(Rは、希土類元素)、代表的なものとしてYIG(イットリウム鉄ガーネット)がる。 マイクロ波用磁性材。
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お取り扱い可能なものとできないものがあります。 お手数ですが都度お問合せ下さい。
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上記掲載情報は、内容を保証するものではありません。 参考程度の情報としてご利用ください。
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